国立民族学博物館(みんぱく)
どんな博物館?
・大阪の万博記念公園内にある
・諸民族のくらしを知る
・ちょこっと世界旅行したような不思議な気分に
外観
設計など、たてものについての詳細は別途記事に書いていますが、エントランスやパティオもすごく素敵です!
入館し、階段を上がって2階へ。
通路にある「ビデオテーク」。
なんかかつてのディズニーランド(のトゥモローランドらへん)にあった乗り物を思い出すような。
ひと昔前の「ザ・未来」のイメージみたいな。
世界の人々の暮らしを記録した番組を視聴できるそう。
今回は時間がなかったので省略。
券売場でチケットを購入し、展示ゾーンへ。
展示室
大きくは3つのブロックに分かれていて、全部で15の展示場から成ります。
どこから見てもよいらしいのですが、とりあえず番号順に見学。
各ゾーン写真2枚くらいで紹介します(個人利用の撮影は一部をのぞきOK)。
オセアニア
アメリカ
インディアンといえばトーテムポール。
いわゆるアメリカ合衆国のみならず、南米も含むのでボリュームたっぷり。
ペルーの壺なんかも興味深かったです。
ヨーロッパ
気になったのはルーマニアの「陽気な墓」。
亡き村人の生前の姿をユーモアとともに絵と物語で描き出した「陽気な墓」。一人ひとりの個性に応じた内容となっている。
説明パネルより
何かの本で「墓標に何と刻まれたいか考えながら生きよう」みたいなことを読んだことがあるのを思い出しました。
クスっとできるエピソードとか盛り込まれるのでしょうから、亡くなっても会いに行ける感じがいいですよね。
アフリカ
アフリカのプリント生地、かわいいですよね。
西アジア
西アジアはいわゆる中東あたりの地域。イラン、イラク、トルコとかですね。
ヨーロッパやアフリカにも近いのですが、アジアの雰囲気もあり、独特です。
結婚式の祝宴の場さえも男女別らしい。
南アジア
南アジアと東南アジアの違いをよくわかっておりませんでしたが、南アジアは主にインドですね。
こちら↓はヒンドゥー教の神様が乗る山車。日本でいうところのおみこしに近いのか。
アクセサリーなどこまごましたものを売るワゴン↓にワクワクするのはどの国の女性にも共通のようです。
東南アジア
東南アジアはタイとかフィリピン、マレーシアあたりですね。
展示も仏教関係が多め。
東アジアー朝鮮半島の文化
東アジアは日本も含まれるということで、細分化されているようです。
まずは朝鮮半島から。
朝鮮半島ゾーンで一番見ごたえあったのは「酒幕(しゅまく)」という施設の再現。旅人が飲食や宿泊をする施設ということで、宿場みたいなイメージですかね。
実際に入ることができました。
1920年ころの再現なので、韓国ドラマにも出てきそうな雰囲気。
東アジアー中国地域の文化
12世紀の宗代~使用され始めた、花嫁の乗るみこし。
中央・北アジア
中央アジアはカザフスタンとか「~スタン」の名がつく国々。
北アジアはモンゴルやロシアあたりですね。
モンゴルの遊牧民といえば「ゲル」。
内部も見れました。
なんだか、独特の香りがしましたので、もしかすると実際に使用されていたものかもしれません。
東アジアーアイヌの文化
一見、寒冷地でわら葺きの家は寒くなかろうかと思いましたが、むしろ藁だから暖かいようです。
東アジアー日本の文化
展示のしめくくりは日本。全体的に気合入っています。
ねぶたはやっぱり派手だし迫力がありますね。外国の方に人気なのもわかる。といいつつ、日本人なのにねぶたを見たことがない私(わりとそういうものですよね)。
一方で、全然知らない祭りも多々あり。
こちら↓は食器などで作った「牛若丸と弁慶」。
平田天満宮(島根)のお祭りでつくられるものだそうです。
住宅の模型などはわりと「ああ、一昔前のこういうお宅もあるよね」的になじみがありました。
地下の「くつろぎスペース」で休憩
いやはや、思いのほか見るものがありまくって、時間が足りませんでした。
館内のレストランに行こうと思っていたのですが、時間が微妙だったので、飲食可能な地下の「くつろぎスペース」へ。
このシンプルな雰囲気、以前は社員食堂的に利用されていたのかなと思います(いかにもな配膳カウンターもあった)。
到着時、職員さん(?)が二人くらいおられましたが、それ以外は無人でゆっくりできました。
ここは飲食OKなので、持参していたクリーム玄米ブランで腹ごしらえ。
ミュージアムショップ
各国の民芸品や書籍が揃っています。
買うつもりはなかったのに、ついアクセサリーを買ってしまいまして。
そしたら、包んでくださった紙袋のかわいいこと!
開封して気づいたのですが、元カレンダーなのです!
ミュージアムショップのスタッフさんの手作りのようです。
ちょっと手間ではあるのでしょうけど、「こういうの素敵だなあ、グッとくるなあ」と思いました。
おわりに
急ぎ足でひととおりご紹介しましたが、とんでもないボリューム感で満足できる場所でした。
出てくるころにはちょっとした世界旅行をしたような気分。
現代事情というよりは伝統文化がメインなので、時間的にもタイムスリップしたような、そんな気分でした。
個人的に興味深かった展示がまだまだあるので、別途まとめました。