素人なりに楽しむミュージアム

博物館や美術展の感想を置いておくところ

和歌山県立近代美術館 - 広々としていて解放感あり/宇佐美圭司の作品に出会う

和歌山県立近代美術館

2階から

どんな美術館?

・1970年開館(1994年現在地に移転)
・和歌山県ゆかりの作家の展覧会を実施
・館内も広々として居心地素晴らしい

外観

外観

 

黒川紀章氏の設計。
詳細はサブブログにまとめています。

shishi-tatemono.hatenablog.com


さて、入館します。

エントランスもおしゃれ

 

ものすごく広々としていて、解放感のある空間。

1階と2階に展示室があって、1階が常設(といっても時期ごとにテーマが異なるようです)、2階が特別展という感じのようでした。

では1階の展示室に入っていきます。

展示室へ

受付で確認したところ、撮影も可能とのことでした。

1階展示室(コレクション展)

菅井汲『夜の風景』

堀内正和『人差指』

すみません、作品名など失念しました

坪井明日香『唐織追想』
宇佐美圭司の作品

あまり時間もなくて急ぎ足で観ていたのですが、「これ好きだわ!」と足を止めたのが宇佐美圭司氏の作品。

宇佐美圭司『プロフィール:同層、異相』

『プロフィール:同層、異層』より 一部拡大

システマチックな構図に対して、使われている色味は優しく、とても好みです。

宇佐美圭司氏(1940‐2012)を存じ上げなかったのですが、東大の食堂の絵の件(価値がわかっておらず破棄されてしまった『きずな』)で一時ニュースになった方なんですね(こりゃたしかに廃棄が悔やまれる)。

宇佐美氏は大阪出身ですが、一時期和歌山に住んでいたことがあるようで(Wikipedia情報)、作品が収蔵されているのですかね(それとも現代美術の面から?)。

宇佐美圭司『版画集「顔」7 Process X』
音楽と美術の出会い

今回のコレクション展のテーマのひとつが「音楽と美術の出会い」ということで、これも興味深かった。

ピーター・フォーゲル『ピチカートとレガート』

手をかざすと音が鳴ります。
カラフルなコンデンサが、落ちてくるテトリスのブロックみたいでかわいい!

ジョルジュ・リゲティ『アルティキュラツィオン』

電子音楽のための図形楽譜。

どうも私は製図っぽい絵が好きみたいです。

2階へ

1階の展示室を出て、2階の特別展へ向かいます。

階段がおしゃれ

うさぎも跳ねる。

うさぎの彫像

2階の展示室に向かう途中、大きな絵画に気づきました。

2階からロビーを見下ろす

宇佐美圭司『遺作・制動(ブレーキ)・大洪水』

こちらも宇佐美氏の作品でした。
どことなくエッシャー味のある、不思議な作風。
私、エッシャーも好きなので、ますます宇佐美圭司氏に興味が湧いてきました。

2階展示室 特別展のようす

私が行ったときは「石ノウエニ描ク」を開催していました。

詳細はこちらにまとめました 特別展「石ノウエニ描ク」 

tokidoki-art.hatenablog.com

ミュージアムショップ

大きな窓に面していて、とても明るくて、空間自体が素敵。

いろいろほしくなる前にポストカードを購入して去りました(ミュージアムショップのグッズってどうしてあんなに魅力的なんだろう)。

ミュージアムショップやカフェのみであれば(=展示室に入らなければ)観覧料金も不要なので、「こんな素敵な場所、近所にあったらしょっちゅう来てしまうなあ、和歌山市民、いいなあ」なんて思いました。

アクセス

・和歌山市駅より徒歩20分程度
・和歌山市駅よりバス


周辺の施設情報

・和歌山城

shishi-tatemono.hatenablog.com

・時鐘堂

shishi-report-2.hatenablog.com