2023年4月22日~2023年7月2日まで和歌山県立近代美術館にて開催の特別展『石ノウエニ描ク』の観覧記録です。
どんな展覧会?
・和歌山県立現代美術館の版画コレクションを展示
・石版画の歴史と魅力を伝える
印象に残った作品
織田一磨
明治~昭和にかけて活躍した版画家、織田一磨(1882~1956)。
代表作の「東京風景」と「大阪風景」(いずれも石版画連作)が存在感ありました。
夜の心もとなさと幻想的な灯りが共存していて、心ひかれました。
篠原有司雄
鮮やかなオレンジが目を引く「女の祭り」。
現代美術家の篠原有司雄氏(1932~)の作品です。
ボクシング・ペインティングが有名な方ですね。
派手な色を使っているのに、どこか落ち着きすら感じる(ブルーのおかげ?)のが不思議。
ステラ・フランク
ステラ・フランク(1936~)はミニマル・アートの第一人者。
私が中学生だった頃、まさにこんな雰囲気の、幾何学模様をベースにした絵を描く授業があったのですが、あれは「ミニマルアート」だったのかも。
当時はよくわからずにこなしているだけでしたが……大人になると「学生のときにやったアレはコレか!」みたいな体験が増えてきて、改めて「義務教育って網羅的だし、そのときは意味がわからなくてもけっこう有意義なことやってるんだよな」と思ったりします。
出原司
横約9メートルのとっても大きな作品(版画)。
この作品の前にベンチが置かれていたので、ちょっと休みつつ、目の前に海中の光景。
素敵でした。
おわりに
和歌山県立近代美術館は、版画系の所蔵作品が多いようですね。
(過去の展覧会リストを見ているとある程度定期的に版画の特集あり)
個人的には篠原有司雄氏の作品がとくに印象的でした。